京都と聞くとお寺や神社などを思い浮かべる人が多いかもしれませんが、京都国立博物館も忘れてはなりません。この博物館に足を踏み入れることによって、片山東熊が設計したレンガ造りの平屋建てや、フレンチルネサンス様式の建物など、様々な建物の展示を拝むことができるでしょう。
まず最初に目にする建物が、明治こと管とよばれるものです。明治30年に旧帝国博物館の本館として開館したのが始まりです。現在のところ特別展覧会などで利用されている場所です。レンガ造りの建物であり、現在でも国立博物館のシンボルとなっています。
建築に携わったのは片山東熊で、赤坂離宮や迎賓館などの建築にも携わった人です。本館の前には庭園が広がりますが、この広い庭園はルネサンス様式です。噴水を囲むようなデザインとなっていて、噴水の前には有名なブロンズ像の考える人がたたずんでいます。ロダンの考える人は、世界中で大小合わせると21体あるといわれています。日本には4体の考える人の像がありますが、西日本にはここだけにしかないものなので必見です。
そして国立博物館での展示で欠かすことができないのが平成知新館です。世界的な建築家谷口吉生が設計した建物で、2014年に開館した比較的新しい建物です。日本的な空間構成が取り入れられ、直線を基本とした広々とした展示空間が特徴です。ここには彫刻や染め織、仏画などの展示物が充実していて、事件ごとに展示が変わります。何度訪れても新しい出会いや発見があることでしょう。
そしてミュージアムショップ便利堂には、古都らしさあふれるステーショナリーグッズなどが取りそろえられています。ひと目でお土産だとわかるものを探しているという場合には、ぜひとも利用したいところです。また南門の隣にはカフェも併設されています。ここのカフェを利用すれば、明治古都館を眺めながら軽食や喫茶などを楽しむことができるでしょう。このカフェの特徴として、パフェの種類が30種類以上あるということが挙げられます。展示品にも負けないぐらいの魅力があるといってもよいでしょう。本格的な食事を楽しみたいのであれば、レストランも利用することが可能です。
京都には1000体の仏像で有名な三十三間堂がありますが、この向かいに位置しています。京都駅からは約2キロほどなので、ゆっくりと散策しながら徒歩で向かうこともできるでしょう。京都市営バスや、タクシーの利用も便利です。