全国各地に敷かれた鉄道網は、人々の生活そして日本経済の成長を支えてきました。世界的にも日本の鉄道の優秀さは有名ですが、その歴史を学ぶことができるのが京都鉄道博物館です。この博物館では、鉄道に関する貴重な資料の収集・整理と研究をしてその価値を見いだし後世に残すことを使命としています。また、一般の人々にも鉄道の持つ魅力を広められるようにテーマを定めて展示をしたり、学校教育でも知識を教えられるような取り組みをしています。
京都鉄道博物館の入館料金は大人1200円、大学生・高校生が1000円、中学生・小学生が500円、3歳以上の幼児は200円です。団体や障害者手帳を持っている方は割引が適用されます。
では、京都鉄道博物館に行けばどのような展示を見ることができるのかというと、鉄道の起源といえる蒸気機関車や毎日多くの人が利用していた各路線の電車、遠く離れた地域を超スピードで移動する新幹線などの車両などがあります。車両の他には古今東西の設備も再現しているコーナーがあり、実際に触れて楽しむこともできます。展示している車両に触れてみたいという人は、蒸気機関車やレトロな客車の一部に乗ることも可能です。他には、蒸気機関車や電車ではないけれども、鉄道に深く関係している線路点検用の軌道自転車も体験が可能です。
運転士が技術を学ぶために使用する運転シミュレータも展示されており、電車が好きな人にとっては夢のような体験もできます。注意点としては乗車体験については別途で乗車料金の購入が必要ですし、運転シミュレータは定員があるので整理券を手に入れなければいけません。
車両以外の展示では、毎日のように企画展や収蔵資料店展が開催されています。昔のきっぷや電車の前についていたテールマークにポスターなど、これまで集められた資料からテーマに即したものが公開されています。めったに実物を見ることができない資料にも出会える機会ですから、こちらも貴重な体験ができます。
施設内には、鉄道・交通・運輸に関する図書を集めた図書資料館が設置されています。純粋に興味がある本を読みたい、研究に使う資料を探しているというときには活用できます。
せっかく京都鉄道博物館に遊びに来たのであれば、食事も楽しみたいところです。電車の形をしたお弁当を販売するブースやオリジナルのメニューを食べられるレストランがあります。それから施設の外には、他では買えないグッズを販売しているミュージアムショップがあります。お菓子やプラレールなど小さい子供から大人まで欲しくなる商品が揃っています。お土産が欲しいならば立ち寄ったほうがいいです。