京都観光と言えば古都の風情を感じながら食べ歩きをしたり、四季折々の自然を感じながら古都ならではの食文化を紐解きながら京料理に舌鼓を打つなどが定番の楽しみ方になります。暮らしの知恵が詰まったおばんざいは、京都を代表する家庭料理として知られているのです。和食文化が世界的に脚光を浴びている現在、長い歴史を持っている京都ならではの家庭料理のおばんざいは、京の暮らしに密接した文化の片鱗を舌で感じることが出来ます。代表的なのは京野菜を使った漬物や香の物、お茶漬けやだし汁など質素な中に繊細さを感じさせる手の込んだ家庭料理になります。旬の野菜の魅力を引き出しながら出汁をくぐらせたり、漬物として手を加えることで、味わいは千変万化して日々のおかずになるのです。こうした家庭料理から老舗の料亭料理まで、舌鼓を打てるのが京都のもう一つの魅力になります。

京都観光の定番と言えば寺院の散策になりますが、日本有数の寺町である京都市には数多くの寺院があるためにリストなどを使わなければ、逆に行く場所に困ってしまうほどです。事前に情報をキャッチして、効率的に寺院めぐりが出来るようなコースを描いておくのもおすすめになります。また出版社が作った観光マップや、市内で配られている地図などにはいくつものおすすめコースが記載されているので事前に手に入れておくといいかもしれません。
観光スポットで有名な場所と言えば、鹿苑寺になりますが通称の名前の方が有名であり金閣寺と言われております。舎利殿は室町時代前期の北山文化を代表する建築として知られておりますが、1950年に放火によって消失してしまいその5年後に再建されたことでも有名です。三島由紀夫の長編小説でもこの事件はモチーフにされており、独白形式の文章は後世に語り継がれる名作として現在も読み継がれております。こうした背景を知った上で小説を読んでから金閣寺に赴けば、そのロケーションも伴ってより感動が味わい深くなるのです。
古都だけあって寺院や文化は歴史の数だけありますので、ガイドブックだけではなく歴史書などをチェックしてから探索すると、歴史と歴史を繋ぐ物語を感じることが出来ます。京都市にはいくつも顔があると言われており、新しい生活圏の都市としてもそうですし、古都として貴重な建造物も同居しており、四季折々の自然を背景にするとさらにバリエーション豊かないくつもの表情を訪れる人に見せてくれるのです。