京都 知恩院は、浄土宗総本山のお寺さんです。浄土門主・総本山知恩院門跡、伊藤唯眞法然上人が善導大師の著作に導かれ、万人救済の道を阿弥陀仏の本願念仏の上に見出され新たに浄土宗を開かれた、このような由来を持つお寺で2024年で開山850年を迎えるとされます。歴史あるお寺での試し撞きが行わることからも多くの人々が見学に訪れるといいます。
除夜の鐘「知恩院」の試し撞きを見に行こう
試し撞きと聞くと、一般の人々がお寺の鐘をつくイメージになりますがこれは僧侶によるイベントであり除夜の鐘の前に行われるのが特徴です。京都 知恩院の試し撞きは、大晦日の除夜の鐘の前に本番さながらに行われるものですが、京都 知恩院の大鐘(梵鐘)は日本最大級とされており、親綱1人と子綱16人、合計17人の僧侶が撞く特殊な方法で行われるのが特徴です。
テレビなどのメディアの中で紹介が行われることも多いので、一度は目にしたことがある人は多いのではないでしょうか。親綱を持つ僧侶は、「えーい、ひとーつ」といった掛け声を放つと子綱を持っている16人の僧侶がそれに応えるように「そーれ」といって親綱と小綱17人の僧侶が一つとなり最大限の力をつかい撞木を惹いて約1分間隔ので金を鳴らします。
大鐘の周りには、数取り役を担う僧侶が大鐘を撞くタイミングを知らせる、僧侶3名は大鐘が撞かれるたびに五体役地の礼拝を行うなどの特徴があります。五体役地とは、五体でもある両手・両膝・額を地面に投げ伏する、仏や高僧などを礼拝することを意味するもので仏教において、最も丁寧な礼拝方法の一つとされます。対象への絶対的な帰依を表すもので五輪投地と呼ばれることもあります。
京都 知恩院の大鐘は、日本三大梵鐘の一つに数えられるものです。日本三大梵鐘は知恩院の大鐘は日本最大級とされており、豊臣家滅亡の引き金となった方広寺の梵鐘など京都には歴史的な名鐘が数多く現存しており、知恩院と方広寺、それと奈良県の国宝に指定されている東大寺の梵鐘の3つを合わせて日本三大梵鐘と呼びます。
なお、京都 知恩院の大鐘は除夜の鐘および浄土宗の開祖・法然上人の御忌大会ときのみです。試し撞きの開催日時ですが、例年12月27日に行われるもので2022年度においても12月27日(火曜日)の午後2時から開催されるといいます。知恩院の公式サイト内には毎月の行事スケジュールが公開されており、そのスケジュールの中で除夜の鐘の試し撞きの開催日地および時間、そして場所などの情報を入手できます。